「10時20分に電報をお届けしました」
電報の配達通知サービスからの連絡を受け、
ありがとうと告げて電話を切った。
外は少し曇りがち。
そちらの天気はどうですか。
どうか空まで涙をこぼしませんように。
部下のお祖母さんが金曜日に亡くなった。
式場が近ければ出向いていくべきなんだけど、
あまりにも遠いので電報を依頼。行けなくてごめんね。
今までは会社が通例通り、
献花や電報を手配してくれるのに便乗していた。
それって、本当に哀悼の意を表しているのだろうか。
本社は本社。僕らはそれ以上にチームだ。
だからこそ、僕らとしての気持ちも伝えなければならない。
黙っていても伝わるのかもしれない。
でも、言葉に出さなきゃ伝わらないことだってあるよ。
…そんな気持ちが僕を動かしているんだろうな。
電報に託した言葉が活字の羅列で終わらないように。
そっと魔法をかけてみた。
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