2011/06/27

人は感情で動く

駅前で募金活動をする大学生達が
まるで存在しないかのように目の前を通り過ぎる人々。

最近、積極的に募金をしている人の姿が少なくなった。
国の動きが遅すぎて、せっかくの好意が届かない「あきらめ」からなのか。
それとも3ヶ月が過ぎて少しずつ「興味」が薄れていっているからなのか。
ホントのところはわからない。

僕は募金しようかどうか迷いながら、近づいていく。
でも、ポケットの小銭入れに手が届かずそのまま通り過ぎた。
理由はわかっていた。「心が動かなかった」からだ。

まず最初に浮かんだのは、彼らは目的を持って募金活動をしているのかということ。
「継続は力」という言葉がある。続けることはそれだけでもすごいことだと認める。
ただ、ルーチンワーク化しているのであれば、話はちょっと変わってくると思う。
行動が目的になっていないか。目的を見失っていないか常に振り返ることは重要だ。

「やっているから俺たちはボランティア精神に長けている」のでは
ただの自己満足に過ぎない。だから僕の心は動かなかった。

もうひとつは「情熱」が感じられなかったこと。
カンペを見ながら棒読みで呼びかける言葉はどこか死んでいる。
心で思っていることを話すとき、カンペなんか必要ない。
不器用でもイイから、自分の感じた言葉で伝えればいいのに。
そんな思いが僕の手を止めてしまった。

「きれいごとばかりでは。何も考えなければ。
 誰も動いてくれないんだよ。」

そんな厳しい言葉が僕の中で響いた。
でも、それは自分にも言えることだった。

僕は少しずつ部下にこうしたい、ああしたいという夢を語っている。
言葉にすることで責任が発生し、意識が変わる。
ただ、意識が変わることは「自身の化学変化」なので、
結果まわりは何も変わらない。

行動を起こしてこそ初めて「他人の目から見える変化」が生じてくる。
それが感動を与えるものなら、人の心はきっと動く…はずなんだけどね。

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向き合え。戦え。

次のステップへ。 本田選手が何度もそう唱えていたのは、 自分を奮い立たせるための言葉。 とことん追い込んで見えるセカイが あるんだろうな。