2010/12/18

判定日

「今回は残念ながら…」

医師の口から出た言葉に、
あぁやっぱりそうなのかと納得する自分と、
どこか諦めきれない感情に気づく。

会計で呼び出されるまでの間、
二人でロビーから外を無言で眺めていた。
もうすぐクリスマスだというのに
どこか活気のない街並み。

右隣で少しずつ沈んでいく嫁さんの心に気づき、
僕は頭の中で文章を組み立てながら、ぽつりぽつりと語りかける。


決して悪い状態ではなかった。
着床がうまくいくボーダーラインからわずか3ポイント弱届かず。
胚はまるで植物のように根を伸ばし、着床場所に根付く。
ただそこからの成長が芳しくなかったことが今回の結果を招いた。


「あくまでも目安なんだから、
 もしかしたらこれから成長してくれるかもしれないし。」

100人の医者が否定しても僕は…

「あと3ポイントだから、次はきっとうまくいく!」

…例え、何の根拠もない小手先の言葉でも

(だからいつもの元気出してよ。)

今までずっと頑張ってきた君のこと
勇気づけられるならペテン師にでもなってやるよ。
…なんて、思ったりして。

移植をしている人たちの間では、たまごちゃんといって
受精卵に特別な感情を抱く人は少なくない。
僕らも、エコーに映る丸く白い光をみて、
パールみたいに輝いてるなぁとウキウキしてただけに、
辛い気持ちはどうしても湧いてくる。

時折胸を締め付ける感覚を感じつつ、笑顔で。
ポジティブな感じで言葉を発するのは難しい。
きっと世の同じような悩みを抱える旦那様はみんなそうなんだろう。
まして、一人通院する奥様方はなおさら心細いことだろう。

だからこそ、みんな頑張れ。

そして、僕らにいろんなことを教えてくれるたまごちゃんに、ありがとう。
まだわからないけど、どうか奇跡が起きてくれますように。

2010/10/19

ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん。

客先からご指名で仕事の依頼がきた。

でも今は表面上の期待だけで仕事が舞い込んできているような気がする。
傲りの気持ちでいれば、きっと仕事は逃げていくだろう。

アームストロングのように勝利のための最大の努力をし、勝ち取ろう!
…なんて、いつになく静かに燃えてます。

2010/10/11

テクノロジは人(=世界)を救う

4つの卵のうち、3つが胚盤胞という状態まで成長。
成長速度も良好で、お医者さんに褒められたと嫁さんが興奮気味に話す。

顕微鏡写真を見せてもらうと、
理科の授業で見たことのあるような細胞の映像。

細胞時代からの成長記録はこういう経験をしているからこそ味わえるもので、
少し誇らしくも思える。そして、細胞でさえ愛らしく思えてしまう不思議。

でも彼らが大きくなって、不妊治療を理解したとき、
自分のこういう姿を見てどう思うんだろう。
不妊治療を受けている人は増えてはきているのだろうけど、
社会としての受け入れ状態はどうなのだろうか。
知らぬが花なら、墓場まで持って行こうか…それは今後の課題かな。


先週はノーベル賞の話題がありましたが、
日本国内ではあまり取り上げられなかったことで、
僕らがお世話になっていること。

「ノーベル医学・生理学賞に英国人教授 体外受精で不妊治療に貢献」
英ケンブリッジ大名誉教授のロバート・G・エドワーズさんが
受賞されました。
現代の不妊治療はエドワーズさんの技術なくしてはあり得なかったそうです。

そして注目すべきは、人工授精で生まれた子供たちは
自然の力で妊娠できたということ。
つまり、不妊症に遺伝性はないということ。
これは同じ治療を受けている人たちにとって、嬉しい情報ですよね。


子供がほしくても授かることができなかった人たちを救うこの技術は、
世界中の人たちを救う、すばらしい技術だと思います。
シャイな日本人なので、心の中でスタンディング・オベーション!(^^;

2010/10/09

#01 雲(クラウド)の上の生活を夢見て…

週中頃に届いたEMOBILEのポケットWi-Fiとおまけ*1でついてきた DynabookAZ。
クラウドブックという言葉に惹かれ、
外出先でもちょこっと仕事ができるといいなと思い、買ってはみたものの、
簡単には雲の上の世界には連れて行ってもらえないようだ。

DynabookAZは東芝が販売している
スマートブックと呼ばれるジャンルのコンピュータだ。
Windowsのパソコンと違い、
低消費電力かつコンパクトになるのが最大の特徴。

このスマートブックの作りはホント良くできていて、
持った感じの軽さから想像できないほど(言い過ぎ?)の
キータッチの良さ、液晶の見やすさ。
バッテリーは7時間近く連続使用できるし、
さすがノートの老舗。良い仕事しています。

ただ、肝心のソフトがイケてない。
特に標準ブラウザの性能が低く、
GoogleDocsやEvernoteの編集機能が使えないのは痛恨。
日本語入力も使いづらい。追加のアプリも探しにくいし、
これじゃ仕事が効率良くできない。

日本のメーカーさんにお願いしたいこととしては、
「ハードさえ売れたら良い」という考え方から早く脱却してほしい。
AppleがiPhoneアプリの審査を行っていることも、
HPがスマートブック向けOSとしてGoogleと提携し、
ChoromeOSを開発しているのも、
ソフトの重要性を理解しているからこそだと思う。

…とWebの片隅でちっちゃく吠えても仕方ないので、
暇を見つけてUbuntuインストールに挑戦してみようと思います。

今は目の前の山積み作業があるので無理!
雲の上の道のりは果てしなく遠いのかもorz

*1 EMOBILEは2年間通常より月額を2,000円ほどアップすることで、端末代金を回収しているそうです。100円PCってこういうビジネスモデルで成り立ってるんだなぁ。

2010/10/05

5つの命

無事、8つ中5つの卵が受精。

1つは次の移植のために。
4つはもう少し成長させてから
凍結保存。

とにかく、ここまできてくれたことに
ありがとう。

小さくても、これは命。
大切にしないといけないと思った。

2010/10/04

結果報告

結果は二人とも上々。あとは無事受精することを祈る。

卵巣が腫れているとのことで、2ヶ月ほど治療はお休み。
ベストの状態で次に進めますように。

2010/10/02

☆に願いを

1週間の疲れが溜まっていたせいか、今日は久しぶりの遅起き。
ベッドの中でいろいろ考え事をしていたら、何だか胸が痛くなってきた。
嫁さんに「涙出てるよ」と言われ、
「あくびしたからちゃうか」とごまかしながら、うつ伏せになった。

午後から、去年結婚した友達夫婦がおめでた報告にやってきた。
あんなに自分の子供なんて考えられないなぁと言っていた彼が、
もう幼稚園のお受験の話をしている。人は変わるもんだ(^^;

妊娠が確認できたときのエコー動画を見せてもらった。
まだ5mmほどだという命のかたまりは、確実に鼓動を刻んでいた。
生命の神秘を感じながら、
自然の力で新しい命を授かったことに内心ほっとした自分がいた。

彼らが帰った後、すごいタイミングだったねと嫁さんと話す。
エコー動画は正直辛かったみたいだ。僕もそうだったように。
でも幸せの訪れ方は人それぞれで、
僕らには僕らのかたちでやってくると信じている。
そのときは同じぐらい幸せオーラ出してやるってね。

21時を過ぎれば、明日の手術に向けて嫁さんは絶食。
その前にと近くのコンビニまで散歩。
暑かった昼間を忘れさせてくれる爽やかな夜風を浴びながら、
明日に向けての不安と期待を二人で話した。

今、一人パソコンに向かいながらこのブログを書いている。
明日のために僕ができるベストは何だろうと考えながら。

明日に備えて早く寝ること…
体を冷やさないこと…
忘れ物をしないこと…
病院までの道のりで安全運転を心がけること…
時間に遅れないこと…
嫁さんを不安な気持ちにさせることは言わないこと…
できるだけそばにいてあげること…
無事を祈ること…
終わったら、よく頑張ったねと褒めてあげること…

僕も強い気持ちで頑張らなきゃ。

向き合え。戦え。

次のステップへ。 本田選手が何度もそう唱えていたのは、 自分を奮い立たせるための言葉。 とことん追い込んで見えるセカイが あるんだろうな。